福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
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名   称 ウスバガガンボ
学   名 Antocha(Proantocha)spinifera Alexander
分 類 1 昆虫類
分 類 2 ハエ目ガガンボ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
福井市:深谷(660),一乗城山(478)
選定理由 分布限界種
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  黄褐色の体は長さ6 〜7mm ,翅は長さ9 〜10mm あるが黄白色で,弱々しく見える.しかし,黄褐色の脚は他の種に比べて異様に太く,特異な見かけのガガンボである.日本列島からサハリンにかけて広く分布するが,北海道では普通に見られ,夏季,渓流沿いに多く発生する事があるという.また,夜間,灯火に来る性質がある.福井県では,1994 年6 月に福井市の深谷と一乗城山で,それぞれ1 個体が採集されたに過ぎず,ややまれな種のように思われる.
保護の現状
 と留意点
 人里に近い所で採集されており,里山の自然環境の多様性を保ってゆく事が,このガガンボの保護につながるであろう.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)