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名 称 |
ハクサンシリアゲ | ||
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学 名 |
Panorpa hakusanensis Miyake | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
シリアゲムシ目シリアゲムシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:三ノ峰(23) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
黒褐色の体に,黒い斑紋を散らした四枚の透明な翅を持つ高山性のシリアゲムシである.前翅長は15 〜17mm .本州中部山岳地帯の高所(標高1800m 〜2700m )に生息し,7 〜8 月に成虫が現れる.福井県におけるこの種の最初の採集記録は,1995 年8 月,大野市三ノ峰においてであった(下野谷,1995 ).山頂近くの草原(標高約2100m )で得られているが,白山山系は,このシリアゲムシの分布西限にあたる. | ||
保護の現状 と留意点 |
シリアゲムシ類は一般に,成虫は,昆虫の死体や腐った果実を食べ,幼虫は,林床の腐植層内で,枯れ葉や動物の死骸などを食べていると思われる.ハクサンシリアゲの生態についてはほとんどわかっていないが,おそらく同様の生活をしているのであろう.高山の山頂付近の生態系は不安定で壊れやすいだけに,人為的な自然破壊が生じないよう,充分に注意を払っていかなければならない. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |