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名 称 |
ナガマルハナバチ | ||
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学 名 |
Bombus consobrinus wittenburgi Vogt | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目ミツバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:小池(37),経ヶ岳(136) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
本種は欧州からカムチャッカまでの旧北区に分布し,アジア極東地方ではウスリー,樺太,朝鮮半島,日本から知られている.各地に普通にいるトラマルハナバチの毛が薄くなった個体に少し似ているが,磨縁部(複眼下端から大顎の基部までの間)がより長く,腹背節の毛が長くてボサボサした感じがするので,容易に識別できる.高山性のハチで,日本では東北南部から中部山岳地帯に生息する.福井県は分布の南限である.木の根,岩のすき間などの自然に出来た坑道や,ネズミの穴などを利用して巣を作る.腹部から分泌するロウで,幼虫を育てる部屋や花粉を貯蔵する壺を作り,1 匹の女王蜂と多数の働き蜂による社会性生活を営む.本県では大野市経ケ岳(頂上),小池(六本桧)で採集されている.数は少ないが北部県境の高山地に分布すると考えられる. | ||
保護の現状 と留意点 |
本県では標高約1,500m の高山帯に生息する.地中に巣を作り社会性生活をするが,コロニーはあまり大きくならないと考えられる.北方系種であり,生活力も強くないと思われるので,僅かな環境の変化で激減するおそれがある.登山道の整備,高山地の樹木の伐採には十分留意しなければならない. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |