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名 称 |
イカズチキマダラハナバチ | ||
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学 名 |
Nomada icazti Tsuneki | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目コシブトハナバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:一乗谷(442),大野市:砂山(259),飯降山(283),巣原(268),南越前町(旧今庄町):夜叉ヶ池(497),美浜町:新庄(927),若狭町(旧三方町):常神(1015) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
1976 年に常木勝次博士は,大野市砂山産の雌の標本に基づきイカズチキマダラを記載し,同時に,美浜町新庄産の雄の標本によりワカサキマダラを記載された.その後,福井市一乗谷で多数の雌雄の標本が採集され,検討の結果,ワカサキマダラはイカズチキマダラの雄であることが判明した.本種の雌は前伸腹節にいかずち(電光)型の鮮やかな黄色紋があるので,他種との識別が容易であるが,雄には黄色紋がないし目立った特徴が少ないので,同定には注意を要する.県外では島根,岡山,愛媛県などから記録されているが,全国的には希少種である.生態的研究はなされていないが,野外観察などからヤヨイヒメハナバチに寄生すると考えられている.県内では福井市一乗谷,大野市砂山,飯降山,巣原(平家平),今庄町夜叉ケ池,美浜町新庄,三方町常神など,低中山地に分布している. | ||
保護の現状 と留意点 |
みどりのデータバンク調査のころは,多数生息していた福井市一乗谷も,今回の調査では本種が確認されなかった.観光地として開発されたことが原因であろう.大野市砂山,美浜町新庄も開発が進み,本種の生息は望むべきもない.しかし,今回の調査で新たに大野市飯降山,平家平から記録された.低中山地の自然環境を保全し,本種の保護対策を講じる必要がある. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |