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名 称 |
タイリクハキリバチ | ||
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学 名 |
Megachile ligniseca (Kirby) | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目ハキリバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:六本檜(37),下打波(谷山)(98) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
欧州から日本まで旧北区に分布する.1802 年に欧州から記載された後,1924 年にはシベリアから,1939 年には満州から知られている.日本では1953 年ごろの記録が最初である.本種は北海道ではかなり数多く見られ採集記録地も多いが,本州ではまれな種となる.今まで栃木(日光),群馬(丸沼),長野(上高地),山梨,石川(白山),福井の諸県から記録されているが,いずれも本州中部山岳地帯であり,南へ行くほど数少なくなる北方系種である.日本での生態は不明であるが,欧州では朽ち木に営巣することが分かっている.おそらく日本でも朽ち木が営巣基で,他のハキリバチと同じように木の葉を切り取って育室を作るのであろう.本県では大野市谷山,六本桧の2 カ所でしか採集記録のない希少種である.本県が日本における分布の南限である. | ||
保護の現状 と留意点 |
1981 年に初記録された谷山は標高約800m の所である.今回の調査では標高約1,400m の六本桧から採集された.まれな種であるが奥越地方の1,000m 以上の山地には生息すると思われる.朽ち木に巣を作るから,高山地の森林環境の保全が本種の保護対策としては重要である.伐採をさしひかえ,自然の摂理の中で,木が育ち枯れてはまた育つという山林の環境を大切にしたいものである. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |