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名 称 |
タイセツギングチ | ||
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学 名 |
Crossocerus pusillus Lepeletier et Brulle | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目ギングチバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
勝山市:小原峠(92),大野市:六本檜(37) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
本種は欧州北部,朝鮮半島,千島および日本に分布する体長約6mm の全身黒色の北方系の蜂である.国内の分布は北海道と本州の栃木,群馬,埼玉,新潟,長野,富山,石川の各県である.石川県の白山から多数記録されており,これがわが国における分布の南限であった.本県内ではいずれもU 字形の登山道で粘土質の傾斜面に営巣している.県内では,大野市の標高1,450m の六本檜と,勝山市の標高1,350m から1,500m の小原峠において,8 月から10 月にかけて,登山道に営巣している.営巣地はブナ,ミズナラをはじめとする落葉広葉樹林の中で,薄日が差し込み,余り乾燥していない場所である. | ||
保護の現状 と留意点 |
みどりのデータバンク調査以後に生息が確認された種である.現在の生息地は,小原峠を間にして標高差で上下150m の登山道のあちこちに営巣している.六本檜でも山の小径に営巣が確認されている.しかし,森林の中で小さな蜂が営巣できる裸地はごく限られている.これまで登山道の拡幅工事によって営巣地の消失した事例が確認されており,保護対策としては,周辺のブナ林を保存するとともに歩道法面の保護等整備上の配慮も,この希少種を保護するには大切である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |