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名 称 |
ツヤスジドロバチ | ||
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学 名 |
Ancistrocerus antilope antilope (Panzer) | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目ドロバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:足羽山(589) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
スジドロバチ(Ancistrocerus )属は,日本から7 種知られている.本種はツヤという名が示すとおり,後胸側板および前伸腹節の側面が平滑で光沢があるという形態的特徴を持っている.小形のドロバチで体長10.5 〜12.5mm ,全身黒色,腹部の第1 -3 節の後縁にそれぞれ1 本の黄色の細い横帯斑紋がある.本種は,1798 年にオーストリアから記載され,全北区に広く分布する.日本では1932 年に北海道札幌市で1 ♀,1959 年に福井市足羽山で1 ♂2 ♀の採集記録があるだけで,以後どこからも採集報告がない希少種である.日本における習性観察はないが,欧州や北米では,他のハチ類が羽化脱出した後の古巣や朽ち木の虫孔やヨシの髄孔に営巣し,各種のチョウ目の幼虫を狩ることが知られている. | ||
保護の現状 と留意点 |
本種が採集された福井市足羽山は当時より自然環境が著しく変わってきている.しかし足羽山周辺を綿密に調査すれば本種の再発見も期待できるし,日本における本種の生態観察も可能であると思われる.これ以上の人為的な手入れは止めて,環境の保全を是非図りたいものである. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |