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名 称 |
アジアキタドロバチ | ||
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学 名 |
Allodynerus mandschuricus Bluthgen | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目ドロバチ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
名田庄村:頭巾山(1153) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
キタドロバチ(Allodynerus )属は日本から2 種しか知られていない小形のドロバチである.本種は体長9.0 〜10.5mm ,全身黒色で顔面に小さな黄斑を持ち,腹部第1 節と第2 節の後縁にそれぞれ1 本の黄色の細い横帯斑紋がある.近似種のアトボシキタドロバチは顔面の黄斑が大きく,小盾板や後胸背板に黄紋があり,腹部の各節の後縁に黄色の横帯紋があるので,両者の識別は容易である.本種は,1953 年に満州産の標本により記載され,朝鮮にも分布する.日本では本県のほか埼玉,滋賀,兵庫,島根県からの記録しかない希少種である.福井県では,1974 年に名田庄村の頭巾山から2 ♀が採集されているだけである.生態については細い竹筒に巣を作ることしか分かっていないが,アトボシキタドロバチと同じように小形の蛾類の幼虫を狩ると思われる. | ||
保護の現状 と留意点 |
本種が採集された名田庄村の頭巾山付近は,当時とは異なり,現在は樹木は伐採され,森林環境が急激に変わってきている.頭巾山周辺は,日本における本種の生態調査が期待できる場所なので,これ以上の人為的な手入れは止めて,自然環境の保全を図りたいものである. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |