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名 称 |
ミヤマツヤセイボウ | ||
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学 名 |
Philoctetes monticola (Tsuneki) | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハチ目セイボウ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:一乗谷(442),大野市:赤兎山(75),谷山(120) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
ツヤセイボウ類は,アバタアリマキバチ,オオグシアリマキバチ,ジュズダマイスカバチなどのアリマキバチ類やイスカバチ類を寄主としている金属光沢を持つ美しい寄生蜂である.本種は体長7 〜10 o程度で,ツヤセイボウの中では大形で,体全体が艶のある緑色をおびている.山形産の標本により常木博士が1975 年に記載された.山形県のほかは青森,福井県からしか記録されていない希少種である.大野市赤兎山では,風通しのよい日にアリマキの甘露や落葉広葉樹の梢や若葉に飛来する.県内の分布は,大野市赤兎山,谷山,福井市一乗谷だけである.本種は北方系の蜂で,現在福井市一乗谷が分布の南限である.初夏の6 〜7 月ごろ発生し活動する.年数の経った薪積みや丸太などに営巣するスダアリマキバチの幼虫にも寄生する. | ||
保護の現状 と留意点 |
前回のみどりのデータバンク調査では,大野市赤兎山,谷山の限られた所でしか確認されていなかった.今回の調査で,福井市一乗谷が追加されたが,大野市では再確認されなかった.スギの植林で雑木林が減少し,生息地が狭められたことが原因の一つであると考えられる.保護対策として,記録された地域での農薬散布の制限,昆虫相の豊かな落葉広葉樹を確保することが必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |