福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
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名   称 モンシロハネカクシダマシ
学   名 Inopeplus quadrinotatus (Gorham)
分 類 1 昆虫類
分 類 2 コウチュウ目チビキカワムシ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
丸岡町:山竹田(297),今立町:権現山(483),福井市:文殊山(556)
選定理由 分布限界種
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  体長2.3 〜4.5 o.著しく扁平で鞘翅がハネカクシのように短小であるが,付節は5ー5−4 である.本種は,鞘翅に2 対の白紋があることにより,近縁種から容易に区別される.本州,四国,九州,対馬に分布.樹皮下に生息し,捕食性である.県内では,丸岡町山竹田,今立町権現山,福井市文殊山から記録された.丸岡町山竹田では,ケヤキ伐採木の樹皮下より得られており,分布北限である.
保護の現状
 と留意点
 みどりのデータバンク調査では,福井市文殊山からの記録があり,今回の調査によって,丸岡町山竹田,今立町権現山からの記録が追加された希少種である.いずれの生息地も落葉広葉樹の自然林が豊かに残されている.その環境が,福井県が北限という,分布上貴重な本種の生息を支えていることは明白である.自然林伐採などによる環境の改変が,本種の地域個体群の存続に,大きな打撃を与える事になるため,保全が必要である.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)