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名 称 |
クチナガチビキカワムシ | ||
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学 名 |
Salpingus morishimai Sasaji | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
コウチュウ目チビキカワムシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
南越前町(旧南条町):牧谷(565),寺谷(565),南越前町(旧今庄町):板取(683,725),美浜町:菅浜(894) | ||
選定理由 |
希少種、分布限界種、生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
この族はロシア沿海州での記録があるが,日本では未だまれな種である.1987 年に,福井大学紀要(自然科学)に新種として記載された.これまでに日本では北海道,石川県,栃木県,山梨県の高地で記録されている.福井県においても,前記以外に勝山市で記録された.多分,調査の密度が高まれば多くの記録がされると考えられる.本県の採集例は,広葉樹林での森林昆虫相調査用トラップで採集されている.森林内での枯死木が,採集のポイントになるかも知れない. | ||
保護の現状 と留意点 |
この仲間は枯死木がポイントとすれば,容易には採集できないだろう.そのような枯死木が出るには,原生林に近い状態の森林が必要であろう.今回意外な低海抜地での発見は,現在進行しているナラ類の集団枯損現象が幸いしているとも考えられた.情報が少ないため詳しいことは解りかねるが,県内での分布もこれらの地域を詳細に見れば確認が容易に出来るかも知れない. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |