福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
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名   称 クロジュウニホシテントウ
学   名 Plotina versicolor Lewis
分 類 1 昆虫類
分 類 2 コウチュウ目テントウムシ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
名田庄村:虫谷(1067),頭巾山(1154)
選定理由 希少種、分布限界種
区   分 A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
解   説  体長2.4 〜3.5 o.小形ながら黄と赤地に12 個の黒斑を配した美麗種.体下面,脚,触角,口器は赤褐色.神奈川,愛媛,福岡,長崎,福井から少数が記録されているにすぎない逸品である.県内では,名田庄村の頭巾山,虫谷において,それぞれ1 頭ずつ採集されている.分布北限である.
保護の現状
 と留意点
 県内採集地の名田庄村頭巾山,虫谷では,いずれも照葉樹,落葉広葉樹の自然林が豊かに残されている.その環境が,分布上貴重な本種の生息を支えていることは明白である.自然林伐採などによる環境の改変が,本種の地域個体群の存続に,大きな打撃を与える事になるため,その保全が必要である.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)