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名 称 |
ガマキスイ | ||
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学 名 |
Telmatophilus orientalis Sasaji | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
コウチュウ目キスイムシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
あわら市(旧芦原町):船津(615),敦賀市:中池見(805) | ||
選定理由 |
生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
体長約2 o程度の,褐色で卵形の小さな甲虫である.付節第2 ・3 節が下前方に伸長することによって他のキスイムシ類から区別される.本州に分布.東京都荒川産によって新種として記載された.ガマの穂に特異的に生息するという生態的特徴を持つ.県内では,芦原町舟津,敦賀市中池見湿地において湿地のガマの群落より記録された. | ||
保護の現状 と留意点 |
みどりのデータバンク調査では記録がなく,今回の調査で芦原町舟津,敦賀市中池見湿地において記録された.どちらの生息地も,ガマの生える広い湿地である.本種は,ガマの穂に特異的に生息する特徴があり,湿地としての環境が破壊されると,その地の個体群に大きな打撃を与えることは必至である.現在,芦原町舟津の生息地は,埋め立てられて宅地となっており,その後の調査では生息を確認できなかった.敦賀市中池見湿地においても,埋め立てが計画されており,本種の地域個体群の維持に重大な影響が懸念される. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |