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名 称 |
サシゲチビタマムシ | ||
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学 名 |
Trachys robusta E.Saunders | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
コウチュウ目タマムシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:二上(556),南越前町(旧河野村):甲楽城(832),敦賀市:中池見(805),常宮(863),若狭町(旧三方町):石観音(961),小浜市:遠敷(1034),児島(1058),高浜町:笠原(1140),宮崎(1140),音海(1156),青葉山(1167) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
体長3.6 〜4.6mm で,本属の中では大形のチビタマムシである.スダジイの葉を食べ,本州,四国,九州,伊豆諸島,対馬の暖地性照葉樹林を中心に広く分布している.福井県においては,「福井県昆虫目録」(1985 )では敦賀市常宮,三方町石観音,小浜市遠敷,高浜町笠原,同町宮崎,同町音海,同町青葉山など,嶺南地方のスダジイを含む照葉樹林が分布する地域より記録されており,敦賀市常宮が日本海側における分布北東限であった.しかしその後,嶺北地方の福井市二上文殊山麓(佐々治,1990 )や河野村甲楽城(酒井,1995 )からも記録され,現在福井市二上が分布北限となっている.分布地においては,個体数は少なくないが,嶺北地方での分布は不連続で,飛地的な福井市二上からの記録は分布上大変注目すべきである.また,小規模ではあるがスダジイを含む照葉樹林が分布する越前町,越廼村,福井市海岸部,三国町雄島などからは採集されておらず,どこまで分布しているかは今後の調査上の課題である. | ||
保護の現状 と留意点 |
嶺南地方では,照葉樹林内のスダジイに多いが,嶺北地方では産地が局地的であり,現在の自然環境を保っていく必要がある.なお,北限の福井市二上では個体数が多く,照葉樹林は神社の境内でもあるため,今後も手を加えずに保護していくべきである. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |