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名 称 |
コオナガミズスマシ | ||
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学 名 |
Orectochilus punctipennis Sharp | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
コウチュウ目ミズスマシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:大和田町(510) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
体色は光沢のある黒褐色で鞘翅には点刻があり,体長6mm 前後の舟形をしたミズスマシで,本州,四国,九州に分布する.県内では過去に東藤島村からの記録があるが,詳しい産地の特定ができない.最近の建設省河川水辺の国勢調査で,福井市大和田町の九頭竜川の水辺から確認された.採集されたのは川岸にヤナギなどが生えた,流れの澱んだところで,同様の環境が九頭竜川の中流域には点在する.今後の調査でさらに新たな生息地が見つかる可能性は高い. | ||
保護の現状 と留意点 |
確認された九頭竜川の生息地は,安定した生息環境といえる.しかし,各地の中小河川のほとんどが本種の生息には適しない状況にあり,その点から考えると水辺の昆虫類にとっては最後の砦ともいえる生息環境である.大型河川とはいえ護岸工事などで,生息環境が消滅する危険性は常にあり,生息環境の保全が最も重要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |