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名 称 |
マルガタゲンゴロウ | ||
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学 名 |
Graphoderus adamsii (Clark) | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
コウチュウ目ゲンゴロウ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
勝山市:赤尾(207),大野市:南六呂師(160),武生市:武生 | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
胸部背面と鞘翅は黄褐色で,胸部の前縁と後縁に黒色の帯紋を有する体長13mm 程度の中型種である.北端部を除く北海道と本州,四国,九州に分布する福井県では武生市の“北新庄村”と武生からの古い記録以後は,1989 年に勝山市赤尾の水田沿いの水路で久しぶりに採集された.その後,大野市南六呂師の大池で多産地が確認された.この池では4 月中旬〜5 月上旬に池の中で多数の個体を観察することができるが,そのあと池から姿を消してしまう.どこかへ移動してしまうのであるが,池から離れたあとの行動など生態面については解明されていない. | ||
保護の現状 と留意点 |
大野市南六呂師の大池はきわめて個体数が多く,本種にとって良好な生息地となっている.全国的にみても生息地は減少傾向にあり,このような生息地は貴重な存在といえる.これまで保護策はとられていないが,今後生息地一帯の保全とともに,生態面での調査が必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |