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名 称 |
マスゾウメクラチビゴミムシ | ||
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学 名 |
Suzuka masuzoi S.U´eno | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
コウチュウ目オサムシ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
勝山市:湯の谷(205) | ||
選定理由 |
希少種、分布限界種、生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
体長約3mm ,メクラチビゴミムシの1 種であるが,瓢箪型の異質な種.アメ色で,複眼は退化している.体形は明瞭な瓢箪型で,鞘翅は丸い.福井県特産種で,勝山市一本松湯の谷から知られる.当地は法恩寺山々麓に当たる.本種は,スキー場開発のアセスメントの際に得られた標本に基づき,上野俊一氏によって新種記載された(Ueno,1989 ).発生期間は不明であるが,採集されたデータは5 月で,恐らく通年見られると思われる.本種の所属するサメメクラチビゴミムシ属は本種を含めわずか2 種で構成され,もう1 種は鈴鹿山脈から知られている. | ||
保護の現状 と留意点 |
原記載以降,再記録はない.当地を含む法恩寺山は近年,スキー場のため大規模な開発が行われ,本種の生存が危惧される.土壌性の生物は逃げ場のない厳しい環境に依存しているため,わずかな環境の変動でも影響を受けてしまう.私達は環境という植生を主として評価しがちであるが,一見,不毛に見える地にも正しい評価が必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |