福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
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名   称 コカスリウスバカゲロウ
学   名 Distoleon contubernalis Maclachlan
分 類 1 昆虫類
分 類 2 アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
三国町:山岸(654)
選定理由 生態学的に貴重なもの
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  前翅長33 〜35m ほどの中型のウスバカゲロウで,はね全体にカスリ状の黒色斑を有する.本州,四国,琉球に分布.福井県からは三国町山岸の九頭竜川河川敷きからの記録のみ.幼虫は砂地に生息し,すりばち状の孔をつくらない徘徊型の生活をしており,海岸沿いの砂地から新たな生息地が見つかることが予想される.三国町では10 月に採れており,成虫は7 月から10 月頃までだらだらと羽化するものと考える.河川や海岸の砂地特有の種である.
保護の現状
 と留意点
 本種が生息する河川や海岸沿いの砂地には,砂地特有の多くの種が生息している.しかし,過去にこれらの種に対する保護策はとられていない.年々減少傾向にある砂地の保全に留意すべきである.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)