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名 称 |
ヒメハルゼミ | ||
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学 名 |
Euterpnosia chibensis chibensis Matsumura | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
カメムシ目セミ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
若狭町(旧三方町):御神島(1015),1016) | ||
選定理由 |
分布限界種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
体長3 p程の小形のセミで,集団で同調的に鳴くことで特徴付けられる.本州,四国,九州,トカラ列島,奄美大島,徳之島に生息する暖地性昆虫で,局所的に分布しており,茨城県,千葉県,新潟県,岐阜県などでは天然記念物に指定されている.県内では,三方町御神島が唯一の生息場所である.御神島のスダジイ林には多くの個体が生息しており,6 月頃から羽化し始め,7 月にはスダジイ林を揺るがすような大合唱を聞くことができる. | ||
保護の現状 と留意点 |
前回のみどりのデータバンク調査同様,福井県では三方町御神島が唯一の産地である.環境状況,および,分布状況は前回調査(1985 )とほとんど変化していないものと思われる.しかし,最近小浜湾の他の島々では,多くのサギが営巣し,その糞などで,その島独自の植相や生態系が乱されていることが問題になってきている.ここ御神島はまだそのような状態にはなっていないが,御神島を含めた常神半島全体の自然保護が大切であると考えられる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |