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名 称 |
カワラスズ | ||
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学 名 |
Pteronemobius furumagiensis (Ohmachi et Furukawa) | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
バッタ目コオロギ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
小浜市:高野(遠敷川原)(1036) | ||
選定理由 |
生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
カワラスズは本州,四国,九州,対馬に分布する体長8 〜11mm の小形のコオロギで,成虫は8 〜10 月に現れ,川原の石の間をすみかとしている.これまでに福井県内で確認されている生息地は,「福井県昆虫目録」(1985 )にあげられている小浜市遠敷川(高野)のみである.しかし,これは明らかに調査不足であり,石がころがる川原を捜せば,もっと多くの地域で生息が確認できるものと思われる. | ||
保護の現状 と留意点 |
川原の砂礫地に生息するコオロギであり,河川の改修や川原の利用・開発行為によって生息地が失われる可能性があるために,自然の状態が損なわれないよう配慮していく必要がある.しかし本種は,適当な広さの砂礫地と,餌となる有機物があれば生息していくことが可能なようで,線路の敷石の間やダムの石積みの間から発見された例もあり,今後,意外な場所を新しい生息地として適応していく可能性もある. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |