福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
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名   称 クチキコオロギ
学   名 Eulandrevus ivani Gorochov
分 類 1 昆虫類
分 類 2 バッタ目コオロギ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
敦賀市:中池見(805),若狭町(旧三方町):世久津〜世久見(989),御神島(1016),
高浜町:音海(1156)
選定理由 分布限界種
区   分 A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
解   説  クチキコオロギは,体長24 〜43mm の大形のコオロギで,主として照葉樹林内の朽木の樹皮下などに見られる.暖地性の種で本州,隠岐,伊豆諸島,淡路,沼島,四国,九州,対馬,南西諸島などに分布している.普通の採集法ではなかなか発見できないために,福井県内ではあまり採集されておらず,「福井県昆虫目録」(1985 )では三方町世久津〜世久見,高浜町音海の2 ヶ所が,今回の「福井県昆虫目録第2 版」では三方町御神島,敦賀市中池見の2 ヶ所が産地としてあげられている.太平洋側では千葉県,日本海側では福井県まで分布し,敦賀市中池見が日本海側における分布北東限となっている.
保護の現状
 と留意点
 照葉樹の樹皮下から採集されているが、嶺南地方に存在する照葉樹林を今後も保存していく必要がある.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)