福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
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名   称 ヒメアカネ
学   名 Sympetrum parvulum Bartenef
分 類 1 昆虫類
分 類 2 トンボ目トンボ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
福井市:大芝山周辺の水田(743),勝山市:小矢谷(箕輪)(183),大野市:南六呂師馬取池(159),和泉村:大谷(67),武生市:安養寺(791,827),敦賀市:樫曲(805),若狭町(旧三方町):中山(960),小浜市:加斗(1075,1086,1098),荒木(1085,1086),高浜町:子生(1148,1149),大飯町:長井(1110)
選定理由 希少種
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  日本産のアカネ属中最小の種で,体長は31 〜37mm である.北海道,本州,四国,九州,淡路島,対馬などに分布するが,産地は限られている.平地から低山地の草丈の低い湿地,湿田,休耕田などに生息する(植村,1985 ;石田ほか,1988 ;浜田,1991 ).今回の調査事業では,勝山市,和泉村,敦賀市,三方町,小浜市において,7 月下旬から11 月中旬にかけて,主に休耕田や湿地で記録された(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1998 ).勝山市や和泉村などの記録地では小さな湿地で少数が記録されるなど,小浜市荒木以外の記録地では,個体数が少なかったり,生息環境が不安定であるため採集記録の少ない種である.
保護の現状
 と留意点
 前回のみどりのデータバンク調査では,福井市,武生市,小浜市,大飯町で記録された(福井県自然環境調査研究会昆虫部会,1985 ).今回の調査事業では,新たな生息地が確認され,県内広く分布していると推測される種であるが,記録地が小さな湿地や休耕田などの不安定な環境である上に個体数も少ないため,安定した生息地の保護対策は重要である.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)