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名 称 |
トラフトンボ | ||
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学 名 |
Epitheca marginata Selys | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トンボ目エゾトンボ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
あわら市(旧芦原町):福良ヶ池(539),あわら市(旧金津町):笹岡(465,504),橋屋(瓜谷池)(501),三国町:加戸(652),水居(653,616) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
体長約54mm で,名前のとおり虎斑模様をしたトンボである.本州,四国,九州,淡路島,壱岐に生息し,東北日本では産地が限られる.平地及び丘陵地の浮葉植物が繁茂する深くて大きい池沼に生息し,成虫は春に観察される(石田ほか,1988 ;植村,1985 ).今回の調査事業では,芦原町福良ヶ池と金津町橋屋瓜谷池で,4 月下旬から5 月中旬の短い期間に記録されているに過ぎない(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1998 ;和田,1997 ).福良ケ池の近くでは,石川県大聖寺町の片野鴨池で生息が確認されている(鴨池昆虫調査研究会,1998 ).よって,北潟湖周辺のこれらの池には,個体数は少ないものの発生しているものと考えられる. | ||
保護の現状 と留意点 |
前回のみどりのデータバンク調査では,金津町笹岡,三国町加戸と水居で記録されており,個体数は少ないものの坂井郡内の池沼には,現在より広く分布していたのであろう(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1985 ).しかし,今回の調査事業では2 箇所しか記録がなく,本種の生息条件(解説の記載参照)を満たす池沼が次第に消失していると考えられる.本種の保護のために,生息環境の保全対策が必要である. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |