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名 称 |
ホンサナエ | ||
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学 名 |
Gomphus postocularis Selys | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トンボ目サナエトンボ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
坂井町:下兵庫(583,619),春江町:松木(584,620),井向(583),福井市:花堂町(590),花堂南(590),河水町東山(474,475)小浜市:下根来鬼ヶ谷(1036) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
体長約50mmで、ずんぐりとした太身のサナエトンボである。日本固有種で、北海道、本州、四国、九州、佐渡島に分布し、東北地方から近畿地方以外では産地は局地的である。平地、丘陵地、低山地の河川の中・下流域の水生植物の根元や沈積物の泥中などに生息する(植村,1985;石田ほか,1988;石田,1996)。 今回の調査事業では、4月末〜5月にかけて、成虫や羽化殻が福井市や坂井郡の平地部で記録されたが、個体数は大変少なく、複数個体が記録されたのは春江町井向しかなかった(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1998;和田,1997)。 | ||
保護の現状 と留意点 |
前回のみどりのデータバンク調査では、小浜市と福井市の古い記録があるにすぎず、ほとんど生息実態がつかめていなかった種であった(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1985)。しかし、今回の調査事業では採集記録が限られているものの、羽化殻の採集などによって、確実に発生している地点が明らかになった。採集記録が限られていること、生息環境が最も環境変化に激しい平野部の河川であることなどから、早急に生息実態を明らかにし、何らかの保護対策を講じる必要がある。 | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |