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名 称 |
キイロサナエ | ||
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学 名 |
Asiagomphus pryeri Selys | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
トンボ目サナエトンボ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:亀山(259,283),敦賀市:樫曲中池見(805),小浜市:遠敷(1034),下根来鬼ヶ谷(1036) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
サナエトンボ科の中で中形の種で、体長約65mm程度ある(植村,1985)。日本特産種で、本州、四国、九州、種子島に分布している(石田,1996)。主に平地や丘陵地、低山地の流れに生息し、幼虫は流れの穏やかな砂泥底に棲み、泥の中に浅く潜ったり岸辺植物の根ぎわや植物性沈殿物の下などに潜んでいる。 今回の調査事業では、5月中旬から7月下旬にかけて、敦賀市樫曲中池見湿地の小川の周辺で記録された(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1998)。その他、建設省が実施している河川水辺の国勢調査で、主に幼虫の記録があるが、採集日などの詳細なデータが得られなかったため割愛した。いずれにしても、県内の産地は限られており、個体数も少ないと思われる。 | ||
保護の現状 と留意点 |
前回のみどりのデータバンク調査では、大野市と小浜市で記録された(福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会,1985)。今回の調査では、敦賀市樫曲中池見湿地が追加されたが、大野市と小浜市からの記録がなかった。生息地は、小川の泥質地が必要で、河川の改修や整地などによる環境の変化が生息に影響するため、保護対策が必要である。敦賀市中池見湿地は、近年成虫が採集された県内唯一の産地であり、保護上特に重要である。 | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |