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名 称 |
鎌倉のケヤキ林 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
植生 | ||
分 類 2 |
冷温帯落葉広葉高木林 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
高浜町:鎌倉(1175) | ||
選定理由 |
自然植生もしくはそれに近い植生 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
京都府舞鶴市との県境付近に位置する高浜町鎌倉地区に,数ヘクタ−ルの規模でケヤキが優占する林分が見られる.この林分は鎌倉集落裏手の尾根の東側斜面にあり,集落から容易に望むことができる.立地条件は,きわめて急傾斜で全体的に表層の土壌も少なく,大きな岩石が露出しているところが多いが,林内は比較的湿潤な環境となっている.高木層には,胸高直径80cm 前後のケヤキが優占し,イタヤカエデ,ケンポナシ,オニグルミを混生し,亜高木にはシロダモ,イタヤカエデ,ヤマモミジ,ミズキ,ハリギリ,エノキ,ウワミズザクラ,カラスザンショウ,ケヤキ,ケンポナシなどが見られ,低木はシロダモ,ムラサキシキブ,チャボガヤなど,草本層にはヒメアオキ,シロダモ,チャボガヤ,ジャノヒゲ,ハイイヌガヤ,クマワラビ,ニシノホンモンジスゲ,クロモジ,イノモトソウ,ヤブランなどを中心に多くの種が生育している.このような種構成から,本林分は日本海側のヤブツバキクラス域上部からブナクラス域に分布するチャボガヤ−ケヤキ群集に近いものと思われる.ただ,それらは山地渓谷に成立している林分の報告が多く,この地域は標高も300m 以下で,全体的に渓谷といえる地形ではない点で興味深いといえる. | ||
保護の現状 と留意点 |
本林分は人里近くにあるが,急傾斜地に成立しているため,今後も自然状態で残されると思われる.しかし,尾根を境に反対側の斜面(京都府)には既にゴルフ場が出来ており,その影響が懸念される.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |