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名 称 |
黒駒神社のスダジイ林 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
植生 | ||
分 類 2 |
常緑広葉高木林 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
小浜市:西勢 黒駒神社(1075) | ||
選定理由 |
自然植生もしくはそれに近い植生、学術上貴重な種または個体の生育地 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
黒駒神社のある西勢集落は,小浜市街の西,国道27 号線から少し山側に入ったところにある.境内の北側には,スダジイの自然林が社叢として残存している.傾斜25 度ほどの南西斜面に,スダジイに加えウラジロガシが林冠を形成する林がある.スダジイは大きなもので胸高直径60cm 程度である.林間にはサカキが顕著で,その他タブノキ,モチノキ,ヤブツバキ,アセビ,ヒサカキ,ハゼノキ等が見られ,林床にはヒメアオキ,ヒトツバ,ベニシダ,ホソバカナワラビ,ホソバニセジュズネノキ,シュンラン等が生育している.本林分は,組成的にはスダジイ−ヤブコウジ群集に属すると考えられるが,林床にホソバカナワラビ−スダジイ群集の区分種であるホソバカナワラビが高密度に見られることは注目される.また,亜高木層にサカキが顕著であること,三方町を北限とするホソバニセジュズネノキが見られることから特徴ある群落であると思われる.境内には,拝殿の前に県指定の天然記念物であるナギの大木(幹周り3.3m ,樹高約24m ,樹齢約300 年)がある.他にも胸高直径70cm 程度のモチノキやタブノキの大木が生育しており,タブノキの樹上には,敦賀半島が分布北東限とされるオオバヤドリギが着生している. | ||
保護の現状 と留意点 |
現状では社叢林として,よく管理保存されている.しかし周辺の山域ではマツクイムシ被害が見られる上,伐採も行われている.今後,更に周辺環境が悪化することも考えられるが,現状のまま保存されることが望まれる.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |