福井県みどりのデータバンク動物目録(爬虫類)


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シロマダラヘビ目ヘビ科

Dinodon orientalis

福井県RDBカテゴリー: 要注目 


本種の分布地

本州、四国、九州、奥尻島、飛島、佐渡ケ島、島後、壱岐、五島、土佐沖ノ島、

薩南硫黄島、屋久島、伊豆大島等の島々

解説

 県内の1985年以前の生息確認された13例中7地点が足羽山の博物

館周辺であり、他の確認地は山麓地域に限られていたが、今回、海抜68

0mの和泉村前坂谷や山地で多く確認されたことから県内広く分布してい

るものと考えられる。しかし、個体数が非常に少なく、物陰に潜む性質が

強く、夜行性で昼間はまったく活動しないので、採集や目撃例が少ない。

石川県白山自然保護センタ−の話によれば、落葉の土壌生物採集の折

りに比較的多数確認されることから、山地に普通に生息するものと考えら

れる。 全長30〜80cmで、背面が淡灰色の地に、黒い横紋が頭部から尾

の先まであり、マムシやアオダイショウの幼蛇と見間違える。瞳が縦楕円

形であることから容易に区別できる。陸貝採集の折り、落葉の中から発見

されることが多い。日本固有種であり、無毒蛇。この蛇は主に爬虫類食で

、小型のトカゲやカナヘビ類、タカチホヘビ等を食している。幼蛇の模様は

親と同じであるが、明暗ははっきりしている。

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出典「福井県の両生・爬虫類・陸産貝類目録」(1998年3月 福井県県民生活部自然保護課)
出典「福井県の両生・爬虫類・陸産及び淡水産貝類目録」(1985年3月 福井県自然保護課)
出典「福井県レッドデータブック(動物編)」(2002年3月 福井県福祉環境部自然保護課)