| 本州、四国、九州、対馬とその周辺の島々、中国東南部 |
| 県内では一般的に、住家性で、市街地を中心として生息している。夏か |
| ら秋にかけて窓辺や住居の周囲の灯りの下で捕虫していることを確認す |
| ることが多い。南条郡今庄町立小学校の玄関前の桜の樹木に生息し、樹 |
| 皮の内側で粘着性の白色丸型の2個の産卵を確認したり、昆虫採集の折 |
| り、福井市の金屋町の日野川堤内地のヨシ原で成体を捕獲したことがあ |
| るので、福井県でも野外でも生息するものと思われる。しかし、夜行性で |
| あるため人目に触れることは少ない。 背面は灰色か暗褐色であるが濃 |
| 淡はかなり激しく変化するが、不規則な横斑がかすかに残る。四肢は発 |
| 達し、指の裏側には無数の毛状突起があり、枝分かれした先が吸盤状に |
| なっちるためガラス面や天井でも容易に活動できる。全長10〜12cm、尾 |
| は全長の1/2程、尾のつけねの左右に3対の大きな爪状の鱗を持つ。 |
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