表題 |
福井県大野市平家平の両生・爬虫類相とその保全 |
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著者名 |
大迫義人・三原学 |
掲載巻 |
Ciconia Vol.10 |
発表年 |
2002 |
分類 |
両生類 |
要約 | 1997〜1999年度の3月を除く2月から10月まで,福井県大野市の平家平において両生・爬虫類相とその生息状況について調査を行なった.定線観察と任意観察の計19日の調査で,計2目5科8種の両生類と計1目4科5種の爬虫類が記録され、そのほとんどは低山帯を主な生息地とする種であった.そのうち,アズマヒキガエル,ナガレヒキガエル,ヒダサンショウウオ,ハコネサンショウウオ,ジムグリは,福井県において生息情報の少ない種であった.記録された種以外に,両生類ではニホンアマガエル,カジカガエルが爬虫類ではタカチホヘビ,アオダイショウ,シロマダラ,ヒバカリなどが分布している可能性がある.今回の調査で5種の,福井県において生息情報の少ない種が記録され,さらに8種もの生息可能種が未記録であることは,調査を継続する必要性があり,そのための施設を造ることが求められる. |