表 題 | 福井県六呂師高原における鳥類相T−1991〜1992年の秋冬期の標識調査結果より− |
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著者名 | 大迫義人 |
掲載巻 | Ciconia Vol.1 |
発表年 | 1992 |
分 類 | 鳥類 |
要 約 | 1991年10月29日から1992年1月12日まで,福井県大野市六路師高原にある神明山で,カスミ網を使って鳥類の捕獲調査を行なった.計26日間の調査で,計3目9科26種の鳥類を標識して放鳥した.それまで観察記録の無かったオオコノハズク,コゲラ,ビンズイ,モズ,アカハラ,マミチャジナイ,メボソムシクイ,キビタキ,コガラ,クロジが確認された.10月末から11月中旬にかけて最も毎時捕獲数が多かった.秋期に多く捕獲されたウグイス・カシラダカは11月中旬以後,ほとんど再捕獲されなかった.一方,シジュカラ,ヤマガラなどのカラ類,エナガとミヤマホオジロは,秋冬期を通じて捕獲され,再捕獲率も高かった・10月は12〜13時にカラ類の混群がまとまって捕獲され,11月は一日中,まんべんなく捕獲された.シロハラ,ウグイス,メボソムシクイ,カシラダカなどは単に通過しているだけで,カラ類,エナガやミヤマホオジロは,当山に周年留まっているか越冬しているものと考えられる. |