福井県レッドデータブック データベース

[先頭ページ] [前のページ] [次のページ]                          [写真を表示]
陸産貝類
 

 オオコウラナメクジ

 

 柄眼目オオコウラナメクジ科

 Nipponarion carinatus Yamaguchi & Habe

 福井県カテゴリー  県域準絶滅危惧
 環境省カテゴリー  準絶滅危惧
 
 
 
  
 ●種の特性
軟体は褐色で淡い褐色斑点がある.体の前方,頭部,触覚は黒くて光沢がある.体長35mm ,体幅10mm ,体高9mm .背中の楯は大きく縦12mm ,横8mm で,その後方は著しい稜角がある.夜行性.卵生.
 ●生息状況
本州,四国,九州に分布.県内では亜高山帯への落葉広葉樹林帯の落葉下に局所的に生息する.敦賀市三国山,南条山地に局所的に生息する.いずれも数個体の確認なので,生息数は極めて少ない.生活史の詳細は不明.
 ●存続を脅かす要因
軟体が乾燥に耐える構造になっていないので,森林伐採や林道整備による林床の乾燥化,沢の湿地の減少によって地域単位で絶滅するのが主な減少要因である.
 ●参考文献
福井県.1998 .福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録.141pp .福井県.

Copyright(C)2002 福井県自然保護課