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●種の特性
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殻高22mm ,殻径8mm ,巻数7.5 回の右巻中型の陸産貝類.殻は濃い栗色の光沢があり,全体が円錐形で殻口は卵形.唇縁は白い滑層となり反転する.殻表面には顕著な網目状彫刻がある.
軟体部は暗黒色.乾燥には殻口に白い膜を張って耐える. クリイロキセルガイモドキで統一されているが,県内では唇縁が赤紫色の地方型エチゴキセルガイモドキ系の個体が多い.個体数は激減している.
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●生息状況
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北海道から鳥取県までの主として日本海側に分布.県内では奥越山地から南条山地の海抜800m 級以上のブナやミズナラ,イタヤカエデ等の林床の倒木下や落葉下に生息する.
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●存続を脅かす要因
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落葉広葉樹からなる古木を含む林床に生息するので,森林伐採や林道等の整備による生息地環境の改変が主な要因である.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録.141pp .福井県.
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