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●種の特性
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殻は小型で,殻高3.5mm ,殻径7.5mm ,巻数4.5 回の暗褐色の著しく低い円錐形の右巻陸産巻貝.殻表が粗く,表面には硬い三角形状の短い鱗片状突起が密に生えている.オオミケマイマイの地方型.
軟体部は暗褐色.生息地では異常増殖することがある.
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●生息状況
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滋賀県や北陸地方に分布するが,本県では,県下一円の里山の落葉広葉樹の落葉下に局所的に生息する.過去に10 地点で生息が確認されている.しかし,現在5 カ所の生息地が改変され絶滅している.他の生息地でも個体数が急激に減少している.
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●存続を脅かす要因
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里山の山麓帯に生息するので,土地造成,農地整備,道路整備等のため生息地が改変される可能性が高く,このことが本種の存続の脅威となる.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録.141pp .福井県.
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