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●種の特性
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殻高約14mm ,殻径15mm ,巻数約6 回の黄褐色から茶褐色で,丸みを帯びた円錐形の陸産貝類.殻表は平滑で光沢がある.ブナの倒木下に生息する.
軟体部は茶褐色であり暗褐色の小斑点が多数散在する.
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●生息状況
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主として近畿地方北東部の分布.県内では奥越山地や南条山地の亜高山帯ミズカラ,ブナ帯に局所的に生息するが,生息環境が悪化している.非常に個体数や生息地が減少し,種の存続への危機が強まっている.
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●存続を脅かす要因
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林道開発や杉・桧植林および森林伐採によるブナ等の自然度の高い落葉広葉樹林の減少の影響を直接に受けているのが主な要因である.
貝類収集家等の過度の採集や,登山者等の増加による生息地の環境改変も減少の一因である.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録.141pp .福井県.
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