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●種の特性
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殻高12mm ,殻径17mm ,巻数5 回の円形の陸産貝類.殻は緑色を帯びた黄褐色(ベッコウ色)薄質で光沢の強い半透明.殻表には細かい成長脈が存在する.軟体部は黒褐色で殻に入りきらない.
日光,秩父,箱根,天城山に分布するカントウベッコウの亜種.
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●生息状況
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白山山系に分布.県内も白山山系の和泉村の上打波や大野市の智奈洞谷等の一部の亜高山帯に生息する.冠山や仙翁谷等は激減して絶滅に近い.
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●存続を脅かす要因
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水辺や湿地,日陰のササ群落の湿潤な落葉下にしか生息できないので,林道等の整備,沢や水辺の落葉広葉樹の伐採による生息地の乾燥化が主な要因である.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録.141pp .福井県.
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