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●種の特性
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殻高10mm ,殻径14mm ,巻数5 回のヤマタニシに似て硬質低円錐形の中型右巻の陸産貝類.各螺層の膨らみは強く,臍穴は大きい.殻皮は平滑で光沢が強く,体層周縁の下部に濃色帯があり,斑紋もある.石灰質の蓋は多旋型.
軟体部は不規則な黒い縞模様があり,触覚は漆黒色.
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●生息状況
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埼玉県と本州中部以西に分布.温暖なやや乾燥した落葉樹木の落葉下に生息する.県内では嶺南地域に限定され,特に低山の山麓帯のやや乾燥した落葉下にしか生息しない.
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●存続を脅かす要因
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多少の乾燥には耐えるが,林道,道路建設,砂防ダム,公園整備等による生息環境の改変,極度の乾燥化が主な減少要因である.
多産地であった大飯町の川上神社周辺は絶滅に近い.
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●参考文献
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福井県.1985 .福井県の両生類・爬虫類・陸産及び淡水産貝類目録.163pp .福井県.
福井県.1998 .福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録.141pp .福井県.
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