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●種の特性
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殻高約30mm ,殻径44mm ,巻数約6 回の淡黄色の大型の陸産貝.殻は螺層が膨らみ縫合は深い.体層周縁に1 本の黒褐色色帯があるが,他の螺層では縫合に添う.臍穴は老成個体では軸唇縁で閉じる.
軟体部は淡赤褐色地に黒褐色の雲状模様がある.地表性.
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●生息状況
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関東以西の本州と四国,九州に分布.県内では,昭和8 年頃は,若狭の大飯町以西の平野部の山麓帯に普通に生息していたが,現在では局所的に生息している.第二次の「福井県みどりのデータバンク」の調査では,生息確認地点は変わらないが,激減して,生貝は採集できなかった.やや乾燥気味な落葉樹の根元や落葉の下に生息する.
青葉山麓周辺は多産地であったが,絶滅が危ぶまれるまでに激減している.
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●存続を脅かす要因
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大規模な宅地造成,林道等の道路や砂防ダム建設等による生息地の改変が主な減少要因である.
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●参考文献
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福井県.1998 .福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録.141pp .福井県.
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