-
●種の特性
-
殻高9 〜10mm ,殻径5mm 前後,巻数は6 回.殻は卵状の円錐形,光沢のある赤褐色(肉色)で厚質堅固.
老成すると黄褐色になることが多い. 殻表には弱く不規則な成長脈があり,螺状彫刻がやや明瞭に現われる.殻口は黒く縁どられ,軟体部は黄褐色. 触覚はごく短くその先端に眼がある. 小型の近似種のフクイシブキツボは同種地方型である.
-
●生息状況
-
青森県から兵庫県北部までの日本海側に局所的に分布.県内では1985 年時には10 カ所に生息が確認されたが,林道整備や公園化のため生息地が改変され,丸岡町竹田と越前町梅浦の2 カ所のみとなっている.
-
●存続を脅かす要因
-
山間の渓流の滝の飛沫のかかる周囲や,岩盤や礫場の湧水がにじみでる所に生息するため,土石採取や林道拡張整備の影響で,生息地が改変されることと乾燥化が主な減少要因である.
-
●参考文献
-
福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
|