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●種の特性
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背甲長は20 〜30cm 程度．甲は非常に扁平で鱗板がなく，柔らかい皮膚で被われている．四肢の水かきや爪が発達，鼻孔は先端が強く突きだし肉質の口唇を持つのが特徴．背面は緑味を帯びた灰褐色で暗色の不規則な斑紋が点在する．腹面は白色からピンク色．
雄の尾は雌に比べて長く太い．冬眠は５ 〜６ カ月にもおよび，繁殖期は初夏で，産卵は年に３ 〜５ 回，一度に10 〜40 個産卵する．２ 〜３ カ月で孵化し1 週間ほどで水中生活に入り，夜活動する．
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●生息状況
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県内の河川の流れの緩やかな中・下流域の砂泥質底や池沼に生息する．
肉食性で魚類，甲殻類，貝類，昆虫類，小型の両生類，爬虫類を補食．幼体は鳥類等に補食される．
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●存続を脅かす要因
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護岸工事や河川敷の公園化等に伴う砂地や草地の産卵に適した陸環境の改変が主な要因である．その他に水質汚濁，農薬や科学肥料の大量の使用が存続に悪影響を及ぼしている．
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●参考文献
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安川雄一郎．1996 ．スッポン．日本動物大百科．第５ 巻両生類・爬虫類・軟骨魚類．63pp ．平凡社．
福井県．1998 ．福井県の両生類・爬虫類・陸産貝類目録．141pp ．福井県．
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