福井県レッドデータブック データベース

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哺 乳 類
 

 カワネズミ

 

 モグラ目トガリネズミ科

 Chimarrogale platycephala (Temminck)

 福井県カテゴリー  要注目
 環境省カテゴリー  −
 
 
 
  
 ●種の特性
山間の渓流付近に生息し,夜間に活発に活動するが,日中にも見られる.
主に河川を泳ぎながら,水中や水辺で小動物(小魚,水生昆虫,カエル,カワニナなど)を捕食する.
湖畔の土中や石の下に巣を作り,春と秋に2 〜3 頭の子を産む.
 ●生息状況
本州・四国・九州の低地から高山の山間部の渓流に生息する.しかし,四国では,ここ60 年以上,生息の確認はない.同一種が,東南アジアに分布している.
本県では,情報が少なく,和泉村田茂谷,大野市上打波,大野市真名川上流域で生息が確認されている.
 ●存続を脅かす要因
生息場所となる山間部渓流における河川改修,砂防ダムの建設,河畔林伐採などの渓流環境の改変が挙げられる.
 ●参考文献
阿部永(監).1994 .日本の哺乳類.195pp .東海大学出版会,東京.福井県.1998 .福井の鳥とけものたち.222pp .福井県
日高敏隆(監).1996 .日本動物大百科1 哺乳類T.156pp .平凡社,東京.
三原学・大迫義人.1999 .1998 年福井県大野市で捕獲されたカワネズミ.Ciconia 8:35- 37

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