-
●種の特性
-
低山から亜高山の森林に生息する.
夜行性で主に樹上で活動し,被膜を用いて木々間を滑空する. 樹洞を巣にするほか,テングス病の針葉樹の枝の中や樹上に小枝を集めて巣を作る. 植物食性で,樹木の芽,葉,花,樹皮,種子,果実のほか,キノコも採食する.
-
●生息状況
-
日本固有種で,本州,四国,九州に分布している.
本県では数例の記録しかなく,大野市上打波嵐谷,和泉村, 江市上戸口町での生息が確認されている.標高800〜1000m のブナ林での記録が多いが,標高140m の大木のスギの植林地での生息も確認されている.
-
●存続を脅かす要因
-
自然林の伐採による生息環境の分断,縮小が挙げられる.
-
●参考文献
-
福井県.1998 .福井の鳥とけものたち.222pp .福井県.
福井県.1999 .福井のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県. 日高敏隆(監).1996 .日本動物大百科1 哺乳類T.156pp .平凡社,東京. 松村俊幸.1995 .福井県におけるホンシュウモモンガの生息状況.Ciconia4:65- 69 大迫義人.1996 .福井県 江市で記録されたホンドモモンガの幼獣.Ciconia5:103- 106
|