福井県レッドデータブック データベース

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昆虫類
 

 ハイイロボクトウ

 

 チョウ目ボクトウガ科

 Phragmataecia castaneae (Hubner)

 福井県カテゴリー  要注目
 環境省カテゴリー  ―
 
 
 
  
 ●種の特性
はねの全体が褐色味を帯びた灰色で,ボクトウガ科の種としては特異な色彩斑紋をしていて,他の種とは容易に区別できる.幼虫はヨシを食するが,ヨシ原のあるところ全てには分布しておらず,かなり限定された環境のヨシ原にのみ生息する.成虫は7 月頃羽化し灯火にも飛来する.
 ●生息状況
広域分布種でシベリア東部からヨ−ロッパ,アフリカの一部,インド〜マレ−シアに分布.国内では北海道,本州,四国,九州の平地に生息する.県内では三国町池見の九頭竜川河川敷からの記録がある.さらに新たな地域から見つかる可能性は高い.
 ●存続を脅かす要因
確認されている生息地は安定した状況にあるが,ヨシ原とその周囲の改変が脅威となる.
 ●参考文献
福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
井上寛ほか,1982 .日本産蛾類大図鑑.講談社.東京.

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