福井県レッドデータブック データベース

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昆虫類
 

 クチナガチビキカワムシ

 

 コウチュウ目チビキカワムシ科

 Salpingus morishimai Sasaji

 福井県カテゴリー  要注目
 環境省カテゴリー  ―
 
 
 
  
 ●種の特性
1987 年に新種として記載された.福井県ではミズナラ枯損林内に設置した昆虫採集用トラップで採集された.
標高300m 程の場所で採集されたが,同様に設置した他の多くのトラップには入ってこなかった.1997 年に新種記載されたときは比較的高標高地の個体で記載されたため,低地での採集はないと考えられていた.
 ●生息状況
福井県以外では北海道,石川県,栃木県,山梨県の高地で記録されているのみである.
福井県内では勝山市,南条町,今庄町,美浜町の落葉樹林帯で記録され,本州の南限地域である.
 ●存続を脅かす要因
広葉樹枯死木の樹皮下に寄主していると考えられており,枯損木の存在が種の維持に必要である.
 ●参考文献
福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 昆虫編.452pp .福井県.
Sasaji H .1987 .Contribution to the taxonomy of the superfamily Cucujoidea (Coleoptera)of Japan and her adjacent districts,VMem.Fac.Educ.,Fukui Univ.,Ser.U(Nat.Sci.),(37):23- 55.

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