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●種の特性
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体長13mm 程度の中型のゲンゴロウで,胸部背面と鞘翅は黄褐色,胸部の前縁と後縁に黒色の帯紋を有する.
水質や環境の良好な溜め池などに生息する.成虫は灯火に飛来することがある.
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●生息状況
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北端部を除く北海道と本州,四国,九州に分布,国外では朝鮮,中国に分布する.過去の記録は少なく,武生市2 “北新庄村”からの古い記録のほかは,勝山市赤尾と大野市南六呂師の大池からの記録があるのみ.南六呂師の大池には多産するが,池の周囲は牧草地に囲まれており,安定した生息環境とはいえない.
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●存続を脅かす要因
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確実な生息地は大野市南六呂師の大池だけで,この池とその周囲の保全が重要である.さらに,周辺からの汚水流入による水質汚染に対する注意が必要である.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
森正人・北山昭.(1993 )図説日本のゲンゴロウ.217pp .文一総合出版.
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