福井県レッドデータブック データベース

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昆虫類
 

 マスゾウメクラチビゴミムシ

 

 コウチュウ目オサムシ科

 Suzuka masuzoi S.Ueno

 福井県カテゴリー  要注目
 環境省カテゴリー  ―
 
 
 
  
 ●種の特性
体長約3mm .メクラチビゴミムシの一種であるが,瓢箪形の特異な種.アメ色で,複眼は退化している.下翅も退化している.
地下性.本種の生態は不明である.発生期間は不明.採集されたデータは5 月であるが,恐らく通年見られるだろう.
 ●生息状況
本種の所属するサメメクラチビゴミムシ属はわずか数種で構成されており,属名のように,ごく近縁の数属を含め紀伊半島鈴鹿山脈から琵琶湖周辺を中心に分布域を持っている.本種はその中で北域を示している.
福井県特産種で,勝山市一本松湯の谷で知られる.スキー場開発のアセスメントの際に得られた標本に基づき,上野俊一氏によって1989 年に新種記載されたものである.ただし,原記載以降,再記録はない.
 ●存続を脅かす要因
本種の多様性調査を含む土壌性の生物は逃げ場のない厳しい環境に依存しているため,僅かな環境の変動でも影響を受けてしまう.
 ●参考文献
福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.

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