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●種の特性
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体長2 〜3mm の小型のカメムシで,池沼の周りの湿地や山間の水田に住む.頭の付け根は細く首状になり,前胸背前半部に1 対の大きなカギ状突起を持つ.
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●生息状況
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本州,九州,沖縄に分布する暖地性昆虫である.個体数は少なく,その分布は局所的である.
県内では,中池見から1 頭が採集されただけである.農業用水路脇の雑草間で採集された.
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●存続を脅かす要因
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今のところ中池見でしか採集されていないが,小型の昆虫であり,しかも,雑草中に隠れ住んでいるので,今後の調査で嶺南の山間水田から採集される可能性は高い.しかし,生息地が限られており,生息環境の改変が脅威となる.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
福井県自然環境保全調査研究会昆虫部会.1998 .福井県昆虫目録(第2 版).556pp .福井県. 日浦勇.1993 .半翅目.原色日本昆虫図鑑(下):95- 174 .保育社.大阪. 宮本正一.1965 .半翅目.原色昆虫大図鑑V:75- 112 .北隆館.東京.
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