福井県レッドデータブック データベース

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昆虫類
 

 セッケイカワゲラ

 

 カワゲラ目クロカワゲラ科

 Eocapnia nivalis (U?no)

 福井県カテゴリー  要注目
 環境省カテゴリー  ―
 
 
 
  
 ●種の特性
全身黒色の無翅のカワゲラ.体長8 〜10mm .冬期,山地の積雪上に現れるが,高山の雪渓では夏でも見られる.成虫は雪の上を活発に歩き回り,その姿は,渓流周辺ばかりでなく,流れから遠く離れた山の尾根で見られる事もある.
成虫は,雪上の昆虫の死骸,枯れ葉,動物の糞などを食べる.
 ●生息状況
青森県から兵庫県にかけて,主として日本海側の積雪地帯に分布する.低山地から高山まで生息範囲は広い.
本県では,福井市の深谷と一乗城山で記録されているに過ぎない.これらの地域では,1 〜2 月にかけての厳冬期に限って姿が見られる.嶺北地方には比較的分布しているものと思われる.
 ●存続を脅かす要因
本種の幼虫は,山の谷間を流れる渓流の中で生育するため,自然林の大規模な伐採や護岸工事などが,脅威となる.
 ●参考文献
Kawai,T.1967.Fauna Japonica :Plecoptera.Bull.Biogeog.Soc.Jpn.211pp.日本生物地理学会.
西治 敏.1997a .成虫採集による福井のカゲロウ(蜉蝣目),カワゲラ(翅目),トビケラ(毛翅目).福井虫報,(20 ):55- 63 .福井昆虫研究会.
西治 敏.1997b .福井県産カワゲラ類およびトビケラ類成虫の採集記録.福井虫報,(21 ):37- 38 .福井昆虫研究会.

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