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●種の特性
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体長約12mm .中型のやや細長いタマムシ.全体銅色で,鞘翅には断続的な白い横帯があり,翅端前の2 本はやや明瞭で波状.
低山地に生息し,初夏に出現する.かつては極めてまれな種であったが,寄主がヤマボウシで,成虫もその花や若葉に来ることが判明してから,時折報告されるようになった.
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●生息状況
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本州,九州に分布するが,局所的.
本県では特別自然度の高いとは思えない,幾つかの低山地で得られている.三方町雲谷山では,6 月に伐採後の尾根でヤマボウシの叩き網で採集された.本種の寄主であるヤマボウシは,低山地に生える中〜高木で少なくない.日当たりの良い開けた尾根や林縁に見られ,自然度の高い森林より,伐採後の回復しつつある林に顕著である.
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●存続を脅かす要因
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森林の強度の伐採は本種の存続に悪影響を与える.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
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