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●種の特性
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茶褐色の地色に眼状紋を有する小型のジャノメチョウで,福井県が西北限の生息地となる.明るい疎林や乾性草原に生息し,地域により年1 〜2 回発生する.
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●生息状況
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暖地性の種で本州,四国,九州に分布する.国外では中国北部,朝鮮にも分布.県内では,遠敷郡野木村,大飯町三ツ松からの古い記録があるが,その後は一度も確認されていない.全国的にみても草原性の種は減少傾向にあり,本県では絶滅した可能性が高い.
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●存続を脅かす要因
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土地利用の転換等による生息環境の改変が脅威となるが,新しいデ−タが全くないので保全すべき地域の特定ができない.
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●参考文献
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福井県.1999 .福井県のすぐれた自然 動物編.452pp .福井県.
福井県博物学会.1938 .原色福井県昆虫図譜.福井県博物学会. 井崎市左エ門.1955 .福井県の蝶.福井県博物同好会.(2):45- 55 .福井市郷土自然科学博物館.
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